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クラシコでメッシもロナウドもいない影響はどこに出ていたのか? (3ページ目)

  • photo by Getty Images

小澤 なくなりそうですよね。VARによって正しいジャッジが下されることになってくれば、さすがに微妙なシーンを主審が見逃すということが今後はなくなるでしょう。チャントの話で言うと、「アシ・ガナ・マドリー」、つまり「こうやってマドリーは勝つ」というどのスタジアムに行っても謳われているチャントが消えてしまうかもしれませんが、僕らからすると少し寂しい部分はありますね。仕方ないですけど。

倉敷 マドリーの名誉のために付け加えておきますが、VARが導入されたことによる損得をデータで見ればわずか勝ち点1ポイントしか違わない。少なくとも今シーズンはマドリーがジャッジで得をしているという指摘はあたらないわけです。

 さて、VAR判定により得たPKはスアレスが決めたわけですが、他愛のない、もしもの話として、もしこのPKをメッシが蹴っていたら決めていた? それとも外して試合に影響を与えていた? どんなことを想像しますか。

小澤 メッシでもPKを決めていたのではないでしょうか。ティボー・クルトワは、マドリーに来てから少しオーラが失われたというか、少し元気がないように見えますし。最終ラインからチームメイトを鼓舞するという点では、まだケイロル・ナバスのほうがいいと僕は思っています。

中山 もしメッシがPKを蹴っていたら、それはスアレスが蹴っていないということになるので、この試合のスアレスのハットトリックもなかったかもしれませんし、後半にスアレスがあれだけのハイレベルなシュートを2本も決められたかどうか怪しいところです。PKの1点によってスアレスが気持ち的に乗った可能性もありますからね。メッシがPKを決めていたら、後半はメッシのゴールショーになっていた可能性は十分にありますし。

倉敷 では後半戦に話題を移しましょう。まず小澤さん、マドリーはシステム変更をしました。これは大きな出来事でしたね。

小澤 そうですね。ヴァランに代わってルーカス・バスケスが入ったので、カゼミーロが最終ラインに下がって3バックにしました。ヴァランが前半で負傷したため、これはロペテギが仕方なく行った采配でした。システムとしては3-5-2ではありますが、中山さん、前線の配置はどう見えましたか? 僕はイスコがトップ下で、ベイルとベンゼマの2トップに見えたので3‐4-1-2だと思いましたが。

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