2018.10.26

南野拓実が日本代表からクラブに
戻って直面した壁。EL出場は10分

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 日本代表の世代交代の象徴として、早くも森保ジャパンの”顔”となりつつある南野拓実だが、代表に選ばれ続けることで生じる「壁」にぶつかっているのかもしれない。

 パナマ戦、ウルグアイ戦を終えてザルツブルクに戻った先週末のオーストリアリーグ・インスブルック戦はベンチ外だった。そして10月25日、ターンオーバーを考えれば先発でもおかしくなかったヨーロッパリーグ(EL)のローゼンボリ戦はベンチスタートとなり、出場わずか10分で終わった(結果は3-0でザルツブルクの勝利)。

ヨーロッパリーグ・ローゼンボリ戦には後半37分から出場した南野拓実(ザルツブルク)「疲労を考慮した」とされるインスブルック戦はまだしも、ローゼンボリ戦は「フォワードのフレドリック・グルブランドセンはノルウェー人で、自国クラブとの対戦にモチベーションが高いから」起用したというのが、マルコ・ローゼ監督の説明だった。試合前に監督と1対1で話をした際、ベンチスタートの理由としてそう告げられたと南野は言う。

「それを言われたら何も言えない」と言う南野の表情は、とうてい納得しているとは言いがたかった。指揮官の言葉どおりだとすれば、今週末のリーグ戦では先発に復帰するはずだが……。

 南野はローゼンボリ戦に80分から出場した。すでに3-0でリードしており、追加点を狙うよりも試合をしめくくる時間帯での、3枚目の交代枠での出場だった。ピッチに飛び出した直後、南野は中盤でボールを受けると、一気にゴール前まで運び、そのままペナルティアーク付近からシュートを放った。GKが正面で弾く、強烈な一撃だった。