2018.09.19

「バルサらしい背番号8」新加入アルトゥールはイニエスタに似ている

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 UEFAチャンピオンズリーグが開幕し、グループリーグ初戦でバルセロナが早くも大勝を収めた。昨季のオランダ王者、PSVアイントホーフェンを4-0と寄せつけなかった。

 キャプテンにしてエースストライカーのリオネル・メッシは、いきなりハットトリックである。

 なかなかゴールが奪えず、嫌な雰囲気になりかけた前半のうちに、まずはFKを直接決めて1点目。後半に入ると、イヴァン・ラキティッチが柔らかく送った、後方からの浮き球をダイレクトで合わせるハーフボレーで2点目。そして最後は、ルイス・スアレスのスルーパスでDFラインの背後へ抜け出し、冷静に右足でゴールへ流し込んで3点目だ。多彩かつ、高難度のゴールをどれもあっさり決めてしまうのだから、さすがと言うしかない。

 スアレス、ウスマン・デンベレと合わせ、3トップの破壊力はやはり脅威。カウンターからチャンスを作るも、それを生かす選手がいなかったPSVとは対照的だった。

 バルセロナが属するグループBは、他にインテル(イタリア)、トッテナム(イングランド)と、なかなかの強豪揃いだが、やはりバルサを中心に決勝トーナメント進出が争われそうだ。

 とはいえ、3、4年前までのバルサらしい強さ、すなわち、パスワークで相手を翻弄、というより、蹂躙してしまうような強さは、それほど感じられないのも事実だ。

 GKも加わりながら、低い位置からパスをつないで攻撃を組み立てるコンセプトそのものに変化はない。だが、どうにもテンポが上がらず、ボールの前への進みも悪い。安易にボールを失い、PSVにカウンターを許したのも、そのあたりに原因がある。