盤石の勝利。ロナウド退場後に今季のユベントスの強さが際立った

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Imeges

 今週開幕したばかりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で、最も注目を集めた一戦と言ってもいいだろう。グループリーグ第1節、昨季イタリア王者のユベントスは敵地に乗り込み、バレンシアと対戦した。

 ユベントスの今季最大の話題と言えば、もちろん、クリスティアーノ・ロナウドの移籍加入。その話題の主が、CLでの移籍後初戦を、それも昨季までプレーしていたスペインで迎えるとなれば、注目を集めないはずがない。しかも、直前の週末に行われたセリエAの試合で、移籍後初ゴールも決めたとあって、その注目度は極めて高かった。

前半で退場となったユベントスのロナウド前半で退場となったユベントスのロナウド 実際、現地のテレビでは試合当日、ホテル入りしたロナウド、スタジアム入りしたロナウド、ピッチ状態を確認したロナウドといった具合に、主役の一挙手一投足を逐一追い、大一番をあおっていた。

 そして試合が始まれば、ユベントスの背番号7がボールを持つたびに、スタンドからは大ブーイング。シュートを外したり、バレンシアの選手と小競り合いになったりと、ちょっとしたことで、スタジアムには耳をつんざくような指笛が鳴り響いた。

 とはいえ、ロナウドだけが悪目立ちし、退屈な試合になることはなかった。

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