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メッシやネイマールがいてもダメ...南米勢が苦戦するワケ (5ページ目)

  • photo by JMPA

倉敷 南米予選を最後に突破した時はメッシの劇的な活躍があって、メッシが神だと言われて、今大会でワールドカップにどこまで近づけるか、いよいよディエゴ・マラドーナと最後の比較かなと思っていたら、結局マラドーナとの比較はワールドカップ以外の部分でするしかないようです。メッシを擁していながら力が発揮できずにいることが本当に残念ですね。

 では最後に、ウルグアイについて少しだけ触れたいと思います。小澤さん、ウルグアイについてはどんな印象でしたか?

小澤 ソリッドな4-4-2から、ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニを生かすことができていて、すばらしいサッカーを見せてくれたと思います。また、試合を通じてメンバー選考しながら中盤の形をうまく変えて、最終的にはルーカス・トレイラがアンカーに入って、ロドリゴ・ベンタンクールをトップ下としてプレーさせる形でチームを作って、大会を通じて成長していたので、もう少し見たかったという印象があります。

倉敷 中山さん、ウルグアイは戦えるチームでしたね。

中山 このチームは、オスカル・タバレス監督の長期政権ということもありますが、ウルグアイサッカーの伝統がしっかりと継承されていたという印象を受けました。とにかくディフェンスが強い。そのうえで、少ないチャンスをものにしていくというスタイルです。伝統国らしいブレない部分がしっかりあるので、ディフェンダーのタレント性では、以前のイタリア並みに高いクオリティーがありますよね。

倉敷 小林君、ウルグアイはどうですか?

小林 中山さんがおっしゃったように、とにかくディエゴ・ゴディンとホセ・ヒメネスの2人のセンターバックのレベルが高いですね。

倉敷 ただ、カバーニがいないとああいう負け方(準々決勝で)になってしまうのかと思うと、プランB、Cがなかったのが痛かったということになりますね。たったひとつのチームで戦うのが、ウルグアイという国なのでしょうね。

中山 南米の中でも人口の少ない国ですしね。

倉敷 確かに。でも、クロアチア、アイスランドもそうでしたが、今大会は小さな国が頑張っていましたね。

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