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クリンスマンが驚いた日本のプレー。
「組織は見事で、フィジカルが強い」 (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 変わるのはチームの名前だけでなく、プレースタイルやサッカー自体にも変化が起きているという。

「若い監督が、新しい力のある国に行き、新しいサッカーを展開する。まさにサッカーのグローバル化だ」

 今大会、クリンスマンには気になったチームが3つあったという。コロンビア、ペルー、そして日本だ。

「コロンビアはいいチームだった。ただ運がなかったのと、いくつかの致命的なミスのために勝ち進むことはできなかった。ペルーもいいプレーを見せていたが、まだベストのプレーを引き出せないうちに大会が終わってしまった。それは残念だ」

 では、日本は?

「今回の日本は大きなサプライズだった。W杯直前に監督が代わり、スター選手もいない。どうなることかと思っていたが、日本のスターはチーム自身だった。あの組織プレーは見事で、現代的だ。西野朗監督は今大会の5指に入る優秀な指導者だったと私は思う。

 そしてとくに目を引いたのは、フィジカルの強さだ。この場合のフィジカルとは筋肉ではなく、体力、持久力などの強さだ。日本ほど、長い距離をハイスピードで走り続けたチームはなかっただろう」

 だからこそ、クリンスマンは日本がベスト8に勝ち進めなかったことを残念に思い、その原因をこう分析する。

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