2018.06.15

開幕戦サウジの大敗にみる、
4年前の日本vsコロンビア戦との類似性

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 かつては代表チームに、欧州で名の知られたクラブで活躍している選手がそれなりに存在したが、現在のチームはほぼゼロ。ドメスティックな選手で固められている。唯一の例外はジルコフになるが、彼とてすでに34歳だ。

 舞台となったルジニキ・スタジアムの周辺では、試合後、「ルシア! ルシア!」のシュプレヒコールが挙がった。しかし、歓声はすぐに途絶えた。一瞬で打ち止め。5-0で大勝したにもかかわらず、観衆は静かに帰路に就いた。98年のフランス国民も当初、冷めていたが、ロシアもいまのところ、それに近いものがある。

 ロシアは大国だ。同じく大国で94年W杯を開催したアメリカは当時、サッカー文化のない国として位置づけられたが、ロシアはサッカーにおいて正統な歴史がある。国民の気質、プライドも相当に高そうである。サウジに大勝しても、まだ居心地の悪さが残る。そんな感じが見て取れるのだ。

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