2018.06.15

開幕戦サウジの大敗にみる、
4年前の日本vsコロンビア戦との類似性

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 W杯が成功したか否か、盛り上がったか否かを語るとき、開催国の成績は一番のバロメータになる。最悪の展開はグループリーグ落ち。ロシアは大国なので、面子は丸つぶれになる。

 ロシアのFIFAランキングは70位。本大会に出場する32カ国の中で最下位をいく。もちろん、FIFAランキングは各国の実力を忠実に反映したものではないとはいえ、”配慮”したくなる成績であることは確かだ。

 FIFAランキング64位と、ロシアに次いでお尻から2番目の成績にあたるサウジアラビアがグループAに組み込まれ、ロシアの開幕戦の相手をつとめることになったのは当然といえば当然だった。

 サウジには、1998年W杯で開催国フランスと同じ組に入り、その直接対決で0-4と敗れ、結果的に盛り上げ役を果たした過去がある。2002年日韓共催W杯ではドイツに0-8で敗れるなど、強者に対して大敗する癖も持ち合わせている。FIFAがロシアと試合させる国として、サウジより相応しい国はないのである。

サウジアラビアを相手に次々とゴールを重ねていくロシア しかし、キックオフしてほどなくすると、サウジはいい感じで攻め始めた。特に左サイドでヤシル・アルシャハラニ(左SB)、タイシール・アルジャッサム(左インサイドハーフ)、ヤヒア・アルシェハリ(左ウイング)が技巧を発揮。ロシア人選手以上に細かい、魅力的なボールタッチも含まれていたので、スタジアムには微妙な空気が流れた。ロシア人の密かな焦りを感じずにはいられなかった。

 ロシアW杯開幕戦。ロシア対サウジ。しかし番狂わせの予感は、前半13分をもって終わりを告げた。