2018.06.15

ロシアW杯で福田正博が見たいのは、
「9番タイプ」のゲットゴールだ

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

福田正博 フォーメーション進化論

 ロシアW杯がいよいよ開幕した。もちろん日本代表の戦いは気になるところだが、他の強豪国がどんなサッカーを見せてくれるかも楽しみでならない。

 今大会で優勝候補の筆頭はブラジルだ。

 4年前の自国開催の大会では、準決勝でドイツに1-7と大敗。準々決勝のコロンビア戦で腰椎(ようつい)を骨折したネイマールと、キャプテンのチアゴ・シウバを累積警告の出場停止で欠いていたとはいえ、ショックが大きい負け方だった。

 ロシアW杯でリベンジを果たすにあたって、世界最高クラスの右SBであるダニエウ・アウベスが膝のケガでメンバーから外れたことは痛手だ。だが、”チッチ”ことアデノール・レオナルド・バッチ監督のもとでシンプルなサッカーを徹底しているため、そこまで影響は出ないのではないかと思う。

 これまでのW杯の歴史を振り返ると、ブラジルが堅守速攻で戦った大会はいい成績を残している。FWのロマーリオとベベットを軸としたカウンターで得点を重ねた1994年のアメリカW杯、ロナウド、ロナウジーニョ、リバウドの「3R」を擁して臨んだ2002年の日韓W杯はいずれも優勝した。

 今大会も7人で守って3人で攻めるスタイルがベースになるだろう。そのカギを握る両SBは、右SBのダニーロは少し不安が残るものの、左SBのマルセロは好調だ。ブラジル代表でもレアル・マドリードでも、得点は左サイドから生み出されることが多い。逆に左サイドから失点する場面もあるが、得点を奪うという点において、マルセロがいることは大きい。

 そして、何といってもネイマールだ。2月下旬のリーグ戦で右足を故障し、手術を経て5月にようやく復帰。それでもW杯直前の親善試合で2戦連続ゴールを挙げており、グループリーグで試合をこなしていけば、さらに調子は上がっていくだろう。「ロシアW杯はネイマールのための大会だった」と言われるような、エースの大爆発に期待したい。