2018.06.15

開幕戦サウジの大敗にみる、
4年前の日本vsコロンビア戦との類似性

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 この日のサウジも、一方的に攻められていたわけではない。単なる弱者ではなかった。後半も見せ場はそれなりに作ったが、それはそのまま、ロシアのチャンスに繋がっていた。

 4年前の日本とこの日のサウジ。いずれもそのサッカーに稚拙さを感じずにはいられない試合をした。悪く言えば、失点を許した後、キレてしまったわけだ。アジアのレベルを思い知らされる気がした。

 64位というサウジのFIFAランキングに対し、日本は61位だ。32チーム中、ロシア、サウジに次いで下から3番目だ。サウジが出場権を逃していれば、ロシアの開幕戦の相手に、日本があてがわれていた可能性もある。

 そこで日本はサウジと真反対のプレーができただろうか。最終スコア0-5で大敗したサウジを、日本は笑うことができるだろうか。

 とはいえ、5-0で大勝したロシアを褒めるわけにもいかない。これでエジプト、ウルグアイのどちらかに引き分ければ、ベスト16入りの可能性も濃厚となったわけだが、自ら特別な魅力を備えているわけではない。

 ロシアと言えば、フース・ヒディンク監督のもとでベスト4入りしたユーロ2008をまず想起する。あのときは、監督采配もさることながら、アンドレイ・アルシャビンという、特別な才能を持った選手がいた。それ以前の時代にも、アレクサンドル・モストボイ、バレリー・カルピンという欧州級のタレントがいた。