2018.06.13

優勝候補ブラジル、ドイツの落とし穴を、
W杯の達人3名に聞いてみた

倉敷 優勝候補のブラジルは、自国開催だった2014年大会の準決勝でドイツに歴史的な大敗を喫し(1-7)、大きな困難をどう乗り越えるかが注目されましたが、代表監督がドゥンガからチッチに代わると拍子抜けするくらいあっさりと、完全に蘇りましたね。

エース、ネイマールを中心に優勝を狙うブラジル photo by Getty Imagesエース、ネイマールを中心に優勝を狙うブラジル photo by Getty Images 中山 4年前のチームで本物のタレントと言える選手はネイマールだけでしたが、あれから4年経った現在、ネイマール以外にもガブリエル・ジェズス、コウチーニョ、ロベルト・フィルミーノなど攻撃的なポジションに新しいタレントが出てきていますし、やはりブラジルはサッカー王国なのだと、あらためて感じます。

 ネイマールが不在の時はコウチーニョが4-3-3の左ウィングでプレーしていましたが、ネイマールがそのポジションに入った場合は、彼が1列下がって中盤3枚の左でプレーすることもできます。とにかくこのチームは選手の駒が豊富で、戦い方のバリエーションも多いことが強みですね。

倉敷 スイスと2位争いを演じそうなセルビアは予選を戦ったスラヴォリュブ・ムスリンを解任し、暫定監督だったムラデン・クルスタイッチを昇格させて本大会に臨みますね。

中山 監督が代わっても、もともとセルビアは個々のタレントが揃っているので戦術変更にもしっかり対応できているようです。個人的に注目しているのは、ラツィオでプレーしているMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ。

 W杯後にビッグクラブへの移籍が濃厚と見られている逸材で、長身を生かした空中戦に強さを見せながら足元のテクニックも抜群で、とにかくセンスがあります。セルビアが決勝トーナメントに進出するとしたら、きっと彼の活躍がクローズアップされると思います。

小澤 注目という意味では、ダークホースのコスタリカも無視できません。前回大会で見せた堅守速攻も健在ですし、GKにはレアル・マドリーのケイロル・ナバスがいますからね。また4年前のような粘り強いサッカーを披露してくれるのではないでしょうか。

倉敷 4チームの移動距離は、ソチにベースキャンプを置くブラジルが9048キロ、トリヤッチを拠点とするスイスは8304キロ、サンクトペテルブルクをキャンプ地とするコスタリカは5787キロ、そしてスベトロゴルスクをキャンプ地とするセルビアは7168キロになっています。

 続いてグループFです。小澤さんはどう見ていますか?