ポーランド人記者がニンマリ。「わが国民はハリル解任を喜んでいる」 (3ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao photo by NEWSPIX.PL/AFLO

 もちろん、ポーランドにも不安がないわけではない。スタスゼウスキ記者はその準備状況についてこう話す。

「ロシアW杯に向けた32名の予備登録メンバーにはFWレバンドフスキ、GKボイチェフ・シュチェスニ(ユベントス)、DFカミル・グリク(モナコ)、ルーカス・ピシュチェク(ドルトムント)らおなじみのメンバーに加え、20歳のMFシモン・ジュルコフスキ(グールニク・ザブジェ/ポーランド)や19歳のセバスティアン・シマンスキ(レギア・ワルシャワ)が入ったが、裏を返せば、アダム・ナバウカ監督には選択の余地があまりなかったということだろう。

 また、ユーロ2016の前とは対照的に、指揮官は調子のいい選手だけに頼れる状況でもない。MFグジェゴシュ・クリホビアク(WBA)とGKルカシュ・ファビアンスキ(スウォンジー)はプレミアリーグで降格を味わい、MFヤクブ・ブワシュチコフスキ(ヴォルフスブルク)は何カ月もケガに悩まされてきた。

 また、DFミハウ・パズダン、アルトゥール・イェンドジェイチク、MFクリストフ・マチニスキといった、ユーロ2016の主力だったレギア・ワルシャワの面々も、ケガなどがあってかなり調子を落としている。大会有数のストライカーであるレバンドフスキは健在だが、主力にはベテランも多く、コンディションに不安を抱えている選手がいるのは確かだ」

 ポーランドと日本の過去の対戦をひも解けば、1996年には香港で5-0、2002年にはウッチ(ポーランド)で2-0と、いずれも日本の勝利に終わっている。もちろん、今回のポーランドは組分けでもポッド1に入るなど、過去に日本が対戦したポーランドとは違う。

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