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CLマネーはケタ外れ。決勝のレアルと
リバプールはいくら稼ぐのか? (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty AFP/AFLO

 ただし、これ以上の賞金を誇るフットボールのコンペティションがある。そう、欧州各国のトップリーグである。その代表格は、テレビ放映権の高騰により世界で最も裕福なフットボールリーグとなったイングランド・プレミアリーグだ。そこでは優勝したチームに、総額およそ1億5000万ポンド(約224億円800万円)が渡される。優勝賞金そのものは、3880万ポンド(約57憶9600万円)ながら、諸々の均等分配金などを含めると、そんなとてつもない額に上るのだ。

 一方、スペインのラ・リーガの昨季の優勝賞金は4000万ユーロ(52億4500万円だったが、こちらもそのほかのシェア分を含めると、レアルは昨季、国内リーグからおよそ1億5000万ユーロ(196億円7000万円)を受け取ったという。これもまた、総額ではCLを軽く上回るものだ。

 リバプールは今季のプレミアリーグを4位で終え、レアルはラ・リーガを3位でフィニッシュ。昨季の同じ順位のチームに照らし合わせてみると、前者は国内で1億4610万ポンド(約218億2600万円)、後者は国内で1億4600万ユーロ(約191億円4500万円)ほどの報酬を得ると概算できる。

 それに加えて、8000万ユーロ超(約104億円)をCLから受け取る。さらにグッズ販売などマーチャンダイズの莫大な利益もあるのだから、欧州のトップクラブはますます力をつけていくのである。今年1月に発表された『デロイト・フットボール・マネーリーグ』の最新版で、2位となったレアル・マドリーの総収益は6億7460万ユーロ(約884億円4900万円)だった。

 モダンフットボールはこのようにして、強者と弱者を隔てていく。一般的な感覚からすれば、もはやどの金額に驚けばいいのか、わからないくらいだけど。

 さて、強者の極みに立つ2チームは、今週末のキエフでどんな試合を見せてくれるだろうか。その豪勢な賞金に見合うようなスペクタクルなものになると信じたい。

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