W杯より先に吉田麻也の重大任務。
サウサンプトンを降格から救え! (2ページ目)
ひるがえって、サウサンプトンの場合はどうか。残りのカードはボーンマス戦(ホーム)、エバートン戦(アウェー)、スウォンジー戦(アウェー)、マンチェスター・シティ戦(ホーム)の4試合。最大獲得可能ポイントは12で、すべての試合に勝利すれば残留安全圏の41ポイントに到達する。
一方、ギリギリのボーダーラインはどこか。まずは、17位スウォンジーとの直接対決で「勝利」することが残留の条件になる。そのうえで、さらに2勝できれば「38ポイント」に到達。スウォンジーに勝利して「3勝1分け」で乗り切れば、「39ポイント」まで勝ち点を上積みできる。
それでも残留できる保証はないが、ここが現実的な目標になるのではないか。ただし、5勝15敗14分けの低空飛行が続いているサウサンプトンにとって、このハードルが決して低くないのは事実だ。
英ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』の降格予想でも、18位のサウサンプトンは1.4倍の低倍率。19位のストーク(1.1倍)とともに、17位スウォンジー(4.5倍)、16位クリスタル・パレス(21倍)、15位ハダース・フィールド(6.5倍)に大差をつけられているのが現状だ(数字は英国時間4月21日10時時点)。
もっとも、レスター戦で収穫がなかったわけではない。「守備面で向上が見えた」と指揮官が語ったように、アーセナル戦(●2−3)、チェルシー戦(●2−3)と、失点を重ねていた守備陣が無失点に抑えた意義は大きい。特に前節のチェルシー戦では2点のリードを奪いながら、70分から立て続けに3失点。まさかの逆転負けを喫した精神的ダメージへの不安もあったが、この日の守備陣は最後まで集中を切らさなかった。
そのなかで中心的役割を果たしたのが吉田だ。左ひざのケガから先発に復帰し、この試合で3試合目。体調不良を押しながらの強行出場だったが、3−4−2−1システムのセンターバック中央に入ると、最終ラインを引き締めながら守備に走った。
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