待望論も出る岡崎慎司、日本代表を語る。「ハリルJの助けになれる」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

(記者:代表の中盤トップ下のポジションは、岡崎選手もハマるのではないか?) まあ、できると思う。でもだからこそ、今やれる場所(レスター)で、今やっていることから結果を出せれば、必ず(代表でも)使われると思うんですけど。

 やっぱり今日の試合もそうですけど、チームが悪ければ、自分もそんなにいいパフォーマンスができないという......。守備でのプレスもハマらない状況だった。チームが低い位置で守備をしたときは、ボールを奪った後、自分のところでボールを収めることが必要で。(それがうまくできなかったから)相手にずっと主導権を握られる状況が続いてしまった......。そういう意味では、(自分のプレーの)クオリティをもっと上げないといけないなと思いました」

 岡崎の考えは、日本代表そのものについても及ぶ。

「ワールドカップは、メンバーに選ばれてから本番まで1ヵ月ある。チームを構築するうえで、そこまでには代表に入らないといけない。とくに今、監督もメディアも、いろんな人が『競争』とあおっている。だから選手としては、今の状況で試合だけに集中するのは難しいと思うんです。普段どおりにはいかないかと。チームになるのが、より難しい環境にある。

 そうであっても、日本代表として、もっとまとまらないといけない。もちろん、最後にW杯に行くメンバーは必ずまとまるものと思っている。ただ、ここまでサバイバルってあおってきたのだったら、監督のやり方として、やっぱり(日本代表の壮行試合となる)5月30日(のガーナ戦)まで、最後の最後までサバイバルになるんじゃないかなと思いますけどね」

 くしくも今回の代表戦の直後には、ピュエル監督が岡崎の代表入りの可能性について言及していた。フランス人監督は「岡崎のW杯行き? まだ終わっていない」と、エールに近い形でコメントを残した。ただ当の岡崎は、自分の置かれている状況を冷静に分析する。

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