2018.04.01

乾貴士ベティス移籍説はテレビの
怪報道から。「俺なんかで騒がないで」

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 だからこそETBは、その後は続報を打つこともなく、乾サイドの動きを静観することに決めている。だが、今度は他のメディアを通して乾のベティス移籍報道がひとり歩きを始めた。レバンテ戦の先発を外れた(乾は後半13分から途中出場)のも、移籍を決めたことがその理由だと報じられるようになった。

「それはないと思います。何もまだ決まってはいない。自分から言えることは今はない。しっかり決まったときに報告したいです。先走っている感はあるので、ちょっと落ち着いてほしい感じはある」

 乾はそう言って、移籍志願が先発を外れた理由だという説を否定した。

 実際、乾以外の選手を見ても、すでにアスレティック・ビルバオ移籍が決まっているカパ、今季で契約が切れるキャプテンのダニ・ガルシア、そして乾同様にホセ・メンディリバル監督に心酔しており、去就が不明確なペドロ・レオンは、レバンテ戦で先発出場を飾っている。こうした状況を考えれば、移籍の話が出たことが先発を外れた理由だとするのは、あまりにも根拠が薄弱だろう。

 個人的な意見ではあるが、乾のエイバル残留、あるいはベティス移籍のカギを握っているのは、監督メンディリバルの去就によるところが大きいのではないだろうか。クラブは来季の契約について、メンディリバルの返答を早急に求めており、ここ数日中にも返答があると言われている。おそらく監督が去就を明らかにしたとき、乾をはじめとしたエイバルの選手の多くが、自身の将来を決断することになるだろう。

 本人も話しているように、乾は決断をしたときには自分の口でそれについて語る選手だ。周囲はそのときが来るのを落ち着いて待つことが、乾に余計なプレッシャーを与えることなく最良の決断を促すことになるだろう。

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