ポーランドも着々。ハリルJ以外は「もう戦術を磨く段階」という事実
W杯ロシア大会出場国同士の顔合わせとなったポーランド対ナイジェリアのテストマッチは、ビクター・モーゼズのPKが決勝点となり、1-0でナイジェリアが勝利した。
試合には敗れたものの、「下を向くことはない」と試合後のアダム・ナバルカ監督は振り返った。確かに、試合を通して多くの決定機を作り出していたのはポーランドの方だったし、序盤にロベルト・レバンドフスキがポストに当てたシーンで決め切れていれば、試合の流れは大きく変わっていたはずだ。
レバンドフスキを中心に組織的な攻撃を見せたポーランド 何よりナバルカ監督にとって、多くのことをテストすることがこの試合の最大の目的だった。「このゲームから改善点がわかった。それを知るために新しいシステムを試した」と60歳の指揮官は言い切った。「多くの選手を試したかった」という言葉通り、21歳のダビド・コウナキが代表デビューを飾ったほか、負傷していたアルカディウシュ・ミリクが久々の復帰を果たしている。
試したのは選手だけではない。この試合でポーランドは3-4-3を採用した。W杯予選は基本的に4-2-3-1で戦ってきたが、11月の2試合から新たに3-4-3に取り組んでいる。欧州予選を首位で通過したポーランドは、本大会に向けてさらなるバージョンアップを目指しているのだ。
「まだあまり試していないから、今日の試合で3バックを試すのは大切だった。新しい選手が入ったから、まだ改善が必要。ただ、オプションを持つというのは大事なことだ。W杯ではあらゆることが起こるから、準備をしておく必要がある」と左CBで先発フル出場したマルチン・カミンスキは語る。
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