チェルシーは、どうやればバルサに
勝てるか。戦術マニアの3人が考えた (6ページ目)
倉敷 第1戦ではアザールが1トップで、2列目にウィリアンとペドロでしたが、アザールをより活かすアイデアは他にありますか?
中山 そのままの方がいいと思います。マンチェスター・シティ戦(3月4日)のように孤立する時間は多くなると思いますが、そこは耐えるしかないでしょう。少なくともモラタかオリヴィエ・ジルーが1トップに入ったり、アザールと2トップを組んだりすると、中盤の選手の守備の負担が増してしまいます。
それに、アザールが前線にいるだけで相手DFの脅威になりますし、彼が2人、3人と引きつけることがカウンターアタックのカギになっていますから、そこはコンテも変更しないのではないかと予想しています。
小澤 僕も、モラタやジルーを入れて3-5-2にするイメージはわきません。結局、アザールが2列目や1.5列目に入った時は、彼の守備面での穴をバルサに突かれて押し込まれると思うので、アザールを1トップに置かざるを得ないと思います。
その他では、もしかしたらペドロをも他の選手に変更する可能性はあると思います。たとえばダニー・ドリンクウォーターを入れて中盤を3枚にする方法も考えられます。いずれにしても、基本的には第1戦の流れをくんだ戦い方になるでしょうね。
倉敷 バルベルデが大きな変化をつけてくる可能性は低いと思っていますが、第1戦ではチェルシーの5-4-1にかなり苦しみました。今度の試合も拮抗する可能性が高そうですから、できれば何かプラスアルファが欲しい。とはいえ、それほどオプションはありませんね。
小澤 ええ、選択肢は少ないですね。たとえばデンベレが先発したからといって、彼はメッシではありませんし、まだコンディションも万全ではないので1人で2人、3人をドリブルではがす、突破するような局面打開を期待できません。また、いくら広いピッチのカンプノウでしっかり水をまいてボールが走る環境を作ったとしても、5-4-1で守りにきた時のチェルシーは簡単に守備ブロックが崩れません。
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