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本家よりも「バルサらしい」分家・
マンCこそ、CL優勝候補の筆頭だ (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 まず選手ありきのチームか、それともまず監督ありきのチームか。パリSGとマンCは、それを尺度に色分けできる。そしてこの関係は、レアル・マドリードとバルサの関係にも当てはまる。以前、スペインのある長老記者はこう述べていた。「歴史的に、個人の力をベースに戦ってきたのがレアル・マドリードで、監督の力をベースに戦ってきたのがバルサです」と。

 現地時間2月14日に行なわれる、CL決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリード対パリSGは、同じタイプ同士の対戦と言ってもいい。

 バルサとマンCの直接対決は、まだ予定されていない。決勝T1回戦の相手は、バルサがチェルシーで、マンCはバーゼルだ。しかし、それだけにバルサとマンCの関係に思いを巡らせたくなる。

 バルサを本家とすれば、グアルディオラ率いるマンCは分家。その分家はいま、「バルサ的」な"色"を、本家より断然パワフルに発信している。両者はそれぞれの国内リーグで圧倒的な強さを発揮。首位を独走しているが、本家のバルサは本来の色を日に日に失いつつある。その分だけ、分家のマンCが輝いて見える。

 現地時間13日、バーゼルとアウェーで対戦したマンCは、立ち上がりから、守備的な態勢で臨んできたバーゼルを容赦なく攻め立て、得点を重ねていった。結果は0-4。ベスト8進出を、第2戦を待たずに、ほぼほぼ手中に収めた。

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