ブンデスのビデオ判定で大論争も、「感情論」だけの反対派はグダグダ (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 当然、ケルン陣営はこの「イレギュラーなゴール」に猛抗議。ヨルク・シュマットケSDはハーフタイムにテレビの映像車へ駆け込み、「そこで映像を確認したが、状況は明らかだ。ドルトムントでの試合で、0-1でハーフタイムに入るのと0-2でハーフタイムを迎えるのでは大きな違いがある。私はビデオ判定に賛成だが、ルールは守らなければならない」とし、異議申し立てを行なうとぶちまけた。

 これに対してドルトムント陣営の反応は冷ややかだった。「抗議したいのならすればいい。でもそれは猟奇的で、バカげている」とミヒャエル・ツォルクSDが突っぱねれば、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOも「笛が鳴ったのが数センチ、ラインを越える前だったのか後だったのか? そんなことを言うのは本当に笑える。ひどいバッドルーザーだと言わざるを得ない」と冷笑した。

 現実的な問題として、笛が吹かれるタイミングが違っていたとしてもゴールを防ぎようがなかったのは明らかだ。もし仮にゴールライン数センチのところからドロップボールで試合が再開されていたとしたら、ケルンはどうするつもりだったのだろうか?

『ビルト』紙にサッカーコラムを寄稿するマティアス・レーゲルマン氏も「ルール上は認められないゴールだ。しかし、スポーツには明文化されていない重要なルールがある。フェアプレーだ。ケルンは誠実に、笛はピッチ上の何にも影響を与えず、ゴールは防ぎようがなかったことを認めるべきだ」として、異議申し立てを行なうべきではないと意見を述べた。

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