ザルツブルク南野拓実の今季。
なんで得点ランク4位でもベンチなのか (4ページ目)
試合に出るためには結果を残すことが何よりも大事だと考えてきた南野だが、結果を残してもレギュラーになれないという現実がそこにはあった。南野はその現実に向き合わなければならなかった。
「もちろん"とにかく結果"というのはあるんですけど、それ以上に別のところでチームに貢献するっていう大切さ、その必要性を感じました」
昨季途中に監督が交代してから、ザルツブルクのサッカーは変わった。以前はラルフ・ラングニック前SD(現ライプツィヒSD)の選んだ監督のもと、縦に速いサッカーを志向していた。だがバルセロナ育ちのガルシア監督は、どちらかといえばポゼッションを好む。攻撃的な選手には単純に点を取ることだけではなく、前線でボールを収め、守備をすることも求めた。ゴールだけ決めていても、チームに貢献しなければ試合には出られない。
南野も監督の要求に応えようとしている。
監督から必要とされるためには、新たなFW像を確立していかなければならない。だが、例えばチーム得点王になった韓国人FWファン・ヒチャンは、屈強な肉体を活かして前線で踏ん張れる選手だ。南野が同じことをしようとしても難しい。
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