ザルツブルク南野拓実の今季。なんで得点ランク4位でもベンチなのか (3ページ目)

  • 山口裕平●文 Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 今季はポジションも変えた。これまで南野は基本的に左右のサイドハーフとしてプレーしてきたが、今シーズンの中盤戦からはFWにポジションを移している。単純にゴールに近い位置でプレーをすれば、プレッシャーも増えるがゴールのチャンスも増える。自らの長所をより活かすため、監督と話し合った末に下した決断だった。

 今季は1ゴール差でチーム最多得点には及ばなかったが、チーム2位のゴール数を記録した。最終的に1ゴール当たりに要した時間は104分と、リーグの中で群を抜いて短い。「シーズンが終わった後には数字しか残らないと思うし、『俺のほうが出場時間短いのに、俺のほうが点取ってるぞ』と言いたいから、そういう意味でもこだわっていきたい」と、語ってきた通りの結果を残してみせた。

 だがその一方で、リーグ戦の試合出場は21にとどまる。総出場時間は昨季のおよそ半分ほどだった。

「今シーズンが一番、出場時間、短いのかな? 自分としては、やるべきことをしっかり積み重ねて結果を出すというところは意識していたし、それは自分の中で手応えを感じているところはあった。そこはよかったです。だけど、もっとコンスタントに試合に出ていないと、A代表だとかそういうところには繋がっていかないと思うので、そこは自分の課題でもあります。それを感じたシーズンでした」

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