ミラン公式誌編集長が振り返る。
「今も心に残る本田圭佑のあのプレー」 (5ページ目)
しかしすべては今シーズン、監督がヴィンチェンツォ・モンテッラになってから変わってしまった。モンテッラはごくまれにしか本田を使わず、シーズン通して9試合1ゴールの成績だった。
それでも本田は、これまで何度も繰り返してきたが、決して騒がず、腐らず、監督を困らせることはなかった。たとえ試合に出られなくとも、一番最初に練習場に現れ、最後にグランドを後にした。そんな彼の態度を、モンテッラはいつも公の場で称賛してきた。最終戦でのフル出場とキャプテンマークは、そんな本田にふさわしいプレゼントであった。
しかし残念ながら別れのときは来た。本田がミランを去り、このコラムも今回で最終回だ。すべてのミラニスタの名のもとに、私はこの3年半、常にミランに尽くしてくれた本田圭佑に感謝を述べたい。監督問題、チーム問題、多くの困難にも見舞われながらも、本田はミランのユニホームを身に着けるというその価値を、理解し、体現してくれた。
Grazie Keisuke!
本当に、本当にありがとう。それから長らく私のコラムを読んでくれた皆さんにも Grazie!
そして、やはり最後はこの言葉で締めくくろう。Forza Milan!
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