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ミラン公式誌編集長が振り返る。
「今も心に残る本田圭佑のあのプレー」 (4ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 2014年10月19日、アウェーでのヴェローナ戦で、本田は初めて1試合で2ゴールをあげ、ミランに勝利をもたらした。1ゴール目はエル・シャーラウィーのアシストからの左足のゴール。2ゴール目も左足から繰り出したシュートで、出てきたGKをかわしてのゴールだった。

 ちなみにもうひとつ、心に残る本田のゴールがある。先週、サン・シーロでの最後戦で決めたゴールだ。まるでお手本のような正確無比なFKは、ミランにヨーロッパリーグ出場権をもたらした。だがそれ以上に、本物のカンピオーネとは、本物のプロフェッショナルとは、どんな困難な状況にあっても100%の力を出すものだということを教えてくれたゴールだった。

 インザーギ・ミランでは、本田はイニャツィオ・アバーテとともに右サイドにパーフェクトなコンビネーションを作り上げた。攻守のバランスの取れたサイド。このときのミランはサン・シーロでナポリも破り、クリスマスごろまではシーズンの主役であると思われた。しかしその後は説明不可能なスランプに陥り、最終的にはヨーロッパ行きの切符も逃してしまった。

 昨シーズンのシニシャ・ミハイロビッチのミランでは、本田は36試合に出場した。本田は好不調の波があったが、それでも常にチームの中心選手ではあった。

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