ドイツ杯優勝でも不協和音。
香川真司とドルトムントの来季はどうなる? (3ページ目)
なにより気がかりなのは、ここに至ってもまだ、トゥヘル監督と選手たちの不協和音が報道され続けていることだ。フランクフルト戦では、リーグ戦最終節で骨折したMFユリアン・ヴァイグルの代役として、ヌリ・シャヒンではなく、より守備的でCBでプレーすることが多いマティアス・ギンターが起用された。これについてドルトムントと密接な関係にある地方紙ルールナハリヒテンは次のように報じている。
記者が「驚いたのだけど」と問いかけると、シュメルツァーはこう答えた。
「僕もだよ。僕もショックだった。理由は分からないが、(1年間不動のボランチだった)ヴァイグルのような選手の代わりをできるのは、ヌリしかいない。だから彼がベンチにも入っていないことに驚いた」
恣意的な質問だったかもしれないが、百戦錬磨のシュメルツァーは、自分の発言がどう受け取られるかを十分わかっているはず。何より問題なのは、優勝を手放しで喜ぶべき地元紙が、このタイミングで不仲を連想させる記事を掲載することだろう。トゥヘルは続投に意欲を見せているが、今回のドイツ杯優勝により、また一歩、退団へ近づいたようにも感じられる。
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