岡崎慎司のプレミア2季目は不完全燃焼。いまだ絶対的な存在になれず (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 実は、昨シーズンも似たような起用法に悩まされ、レスターで絶対的な地位を築けなかったことを自身の課題として挙げていた。先発で起用されていたが、フル出場は3試合しかなく、戦術変更の犠牲となる形で途中交代することが多かった。つまり、紆余曲折あったものの、まわりまわって昨季の課題にふたたび直面することになったわけだ。

 ベンチスタートで最後まで出番を与えられなかったプレミアリーグ最終節のボーンマス戦後、岡崎は次のように語り始めた。

「(自分が出場した試合で)負けたら、次の試合で交代させられるのがレスターのパターン。いつも自分はこうした危険ととなり合わせというか。(出番がないことは)いつでも起こりえると思っているので。

 やっぱり、ゴールを決めきれなかったというのが、今シーズン一番できなかったこと。チャンスの数は少なかったけど、そのなかで僕が7~8点獲っていれば、また状況が変わっていたかもしれない。ただ、自分の言い分を言うと、点を獲ろうと思えば守備の細かい部分でプレーがおろそかになり、チームを助けられなくなってしまう。『ゴールを狙おう』と試合前に意気込んだ試合もあまりいいプレーができなかったし、チームもうまく機能しなかった」

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