タラゴナ鈴木大輔に聞く「リーガの2部って、どんなサッカーですか」 (4ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

――日本代表入りを期待する声も多いと思います。

「今の自分の目標は、スペインでしっかりと自分のプレーを見せられるか、楽しんで挑戦できるか。もちろんサッカー選手として代表でプレーすることは目標だけど、今は余裕がなくて、どれだけこのチームで小さくならずに自分を出していけるかにフォーカスしています。期待されることは、自分がやってきたことに対してのものだから、嬉しいですが」

――海外のサッカーは日本にいたときから気になっていたんですか。

「選手として、自分はどんな立ち位置なんだろうというのを知りたかったのが大きいですね。自分の人生的に、海外でプレーする自分ってどんなものなんだろうというのを見たかった。どういう自分になるのか、新しい発見があるのか、そういった好奇心が大きかったんです」

――そんな好奇心を満たすだけの経験をしていますね。

「まだ1年弱とわずかな時間だけど、内なる闘争心というところはこっちで出すようになってきたと思います。日本だと、特別に主張しないでも実績からリスペクトされてプレーできていた自分がいた。こっちでは何の経験もなく、周りからのリスペクトを勝ち取りにいかないといけないところから始めました。闘争心を内に秘めながらも、出すときは出して、冷静になるときは冷静になって......というのをやってきた。そういう意味では、もともといた"自分"というのに、こっちに来たことで気づいたのかなと」

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