クライファート息子も。アヤックスの若手を伸ばす「裏の補強」システム (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 VVV戦では、ブラジル人FWのネレスとコロンビア人FWのマテオ・カシエラ(20歳)が1ゴールずつ分け合った。しばらく南米選手の獲得から手を引いていたアヤックスだったが、フローニンゲンのスカウトとしてウルグアイ人のFWルイス・スアレス(現バルセロナ)を発掘したヘンク・フェルトマンが今季からアヤックスに移り、ふたたび南米から選手を採るようになったのだ。

 今やオランダリーグ屈指のセンターバックとして知られるコロンビア人のダビンソン・サンチェス(20歳)も、フェルトマンのルートで獲得した選手。彼もアヤックス入団直後はヨング・アヤックスでプレーし、徐々にオランダのサッカーに慣れていった。

 リヨン戦の控えメンバーだったファン・デ・ベーク、デ・ヨング、ヌーリの3人は、VVV戦でもヨング・アヤックスの中盤を担っていた面々。アヤックスのトップチームの中盤は現在、ラセ・シェーネ、デイヴィ・クラーセン、ツィエクの3人で固まっているが、「ファン・デ・ベークは4人目のMF」と目されている。アンカーも攻撃的MFもこなせるユーティリティな選手だ。一方のデ・ヨングは中盤の守備固めとして、トップチームでもすでにプレーしている。

4 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る