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絶好調で日本代表へ。「中盤・香川真司」が
気の利いたプレーを連発 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 香川は得点シーン以外にもの効果的なプレーをいくつか見せた。トーマス・トゥヘル監督はこの日も試合中にシステムを変更してきたが、結局はいつものカウンター頼みになる。そんな中で、香川は中盤で気の利いたプレーを見せていた。この「中盤で」というのが、このところ香川が安定的に起用され、存在感を発揮している理由のように思う。

 香川がフル出場したこの3試合、務めたポジションは0トップ的なフォワード、4-3-3の中盤、4-2-3-1のトップ下、3-4-3の3トップの1枚でシャドー的な役割、と多岐にわたる。だが、たとえ前線に入った時も、自然と中盤に降りてのプレーが増えているのが最近の香川の特徴だ。味方を生かすプレーが増えていることもあり、この3試合でシュートは0本。物足りないとも言えるし、新たなプレースタイルが生まれつつあるとも言える。

 本人は不満のようだ。

「シュートについてはある程度、割り切っているところはあります。ただ、こういう試合をしてシュートがゼロというのは、すごく不満が残るし、考えてやらなきゃいけない。前を向いた時にパスを考えがちなところを、ペナルティエリアからシュートを打つ意識を持ったり、シュートレンジを広げる必要がある。そこは今に始まった課題ではないから......。練習で意識したりする中で、やっていることが反影されると思う。日々自分に問い質していくしかない」

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