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絶好調で日本代表へ。「中盤・香川真司」が
気の利いたプレーを連発

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第25節ドルトムント対インゴルシュタット。W杯予選前の最後のリーグ戦で香川真司はフル出場を果たした。第24節ヘルタ・ベルリン戦、ドイツ杯準々決勝ロッテ戦、そしてインゴルシュタット戦と、実に中2日で3試合連続のフル出場だ。今季の香川は出場機会が極端に減り、今年に入ってからのフル出場は第17節ブレーメン戦のみだった。一気に状況が変わったというわけだ。

インゴルシュタット戦にフル出場。先制点の起点にもなった香川真司インゴルシュタット戦にフル出場。先制点の起点にもなった香川真司「いや、もうきつすぎて、やばかったですね。内容もなかったので、試合後の疲労感はなかなかすごかった。あとは勝ってホッとした......そこが一番大きかったですね」

 疲労感と反省を口にしながらも、充実感がにじみ出るのを隠さなかった。

 この日、香川は前半14分に先制点の起点になった。後方からパスを受けると相手のチェックをターンでかわし、前線に縦パスを送る。左SBのマルセル・シュメルツァーが中央へクロス。最後はオーバメヤンが左足で合わせた。

「相手も食いついてきてるなと思っていたので、うまくターンできましたし、そこから流れでうまく崩せたと思います。いいゴールだったと思います」

 納得のゴールシーンだった。ただし試合はその後、苦戦する。相手の激しい寄せに苦しみ、狙いのはっきりしたカウンターに最終ラインがミスを繰り返し、いくつもチャンスを作られた。だが、なんとかしのぎ切って1-0の勝利で試合を終えた。

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