小林祐希がヘーレンフェーンの「リーダー&夕食番長」になっていた (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by SC Heerenveen

 3つ目の動画は「祐希はチームにエキストラなダイナミズムをもたらす」(ストレッペル監督)プレーを紹介したものだ。この動画では、自陣でビルドアップのパスを受けた小林がマーカーをかわして前方へドリブルし、さらにひとりかわしてからファウルで潰されるシーンと、コンパクトに守る相手に対して小林が34メートルのロングパスを通し、チームの攻撃にスイッチを入れるシーンが映っている。

 また、ストレッペル監督が小林のことを「ヘーレンフェーンの頭脳」と称したことに関して、同誌は小林のパスコースを描いたグラフィックを掲載し、「ゴールキーパーのエルヴィン・ムルダーとストライカーのレザ・ゴーチャネジハドをのぞいて、小林はチーム全体とつながっている」と解説した。

 さらにもうひとつ注目したいのは、アンカーの小林のボールタッチを表したグラフィックだ。アンカーは自陣でのボールタッチが多いポジションだが、「小林はパスを出した後、頻繁に前へ向かってフリーランニングすることで、ふたたびボールを受ける場所を作っている。その結果、守備的MFとしては目を見張るほど、敵陣でのボールタッチが多い」とフットボール・インターナショナル誌は記している。

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