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カンナヴァーロからチェ・ヨンスまで。
中国は「スター監督」も爆買い中 (4ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 名古屋グランパスの監督としてタイトルを手にした実績もあるストイコビッチは別として、元イタリア代表DFのカンナヴァーロは指導者としてはまだ中東と中国でわずかな実績しか積んでいない、いわば駆け出し監督。本人は、いずれヨーロッパで指揮を執りたいと公言しているだけに、指導者としてどれだけ成長できるか。この冬には、ゼニトからベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、ビジャレアルから元ブラジル代表FWのアレシャンドレ・パトを引き抜き、スーパーリーグ残留をノルマにチーム作りを進める。

 そのほか、以前はサガン鳥栖からオファーを受けたこともある、山東魯能を率いるドイツの名将フェリックス・マガト、中国スーパーリーグ2連覇中で、2015年にはAFCチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げたブラジルの名将スコラーリ、元ウルグアイ代表FWとしても知られる上海申花のグスタボ・ポジェと、中国スーパーリーグには大物監督が目白押しだ。

 また、日本人サッカーファンにとっては、元Jリーガーとしてもお馴染みの元韓国代表FWチェ・ヨンス(江蘇蘇寧)、ヴェルディ、コンサドーレ、アルディージャなどでプレーしたチャン・ウェリョン(重慶力帆)、あるいはガンバでプレーしていた中国人DF賈秀全(河南建業)といった面々の采配ぶりも気になるところだ。

 これだけ豪華な監督が揃う今シーズンの中国スーパーリーグ。日本人サッカーファンからすると羨ましい限りだ。リーグのレベルは、まだJリーグが上と見る声が圧倒的だが、ここまでに挙げた有名監督たちが残していく遺産は少なくないはず。だとすれば、やがて中国スーパーリーグがJリーグを追い抜く可能性も否定できない。

 日本サッカー界としても、彼ら有名監督たちの動向と中国スーパーリーグの今後に注目せずにはいられない。

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