柴崎岳も出られればチャンスなのに...。
最新スペイン2部リーグ事情 (3ページ目)
もう15年近く前になるだろうか。現在、マンチェスターシティの強化担当をしているチキ・ベギリスタインは、日本人選手が海外移籍をする際に「1部」にこだわりすぎていることを指摘していた。「日本の1部でプレーするのなら、スペインの2部でプレーした方がよっぽど学ぶものが多い」と、彼に力説されたのを覚えている。
ベギリスタインがスペインの2部で学ぶ重要性を説いたのは、そこで求められるものが「サッカーの基本の"き"」だからだろう。
1部に比べて、クラブ施設やグラウンドなどは、そこまで整っていないことが普通だ。手入れの費用が安くて済む人工芝を用いているところも多く、国王杯の会場となる2部のグラウンドで、トップチームが苦戦することは少なくない。
また、1部との違いとしてよく挙げられるのが、2部のほうがフィジカルサッカーを求められるという点だ。実際、ファウルなどもかなり「えげつない」レベルであり、泥臭いサッカーが求められる。ブラジルやアルゼンチンではストリートサッカーで学ぶものを、スペインでは2部リーグを通して学ぶのだ。
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