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サッカー日本代表にほしい鈴木優磨、小泉佳穂を招集する余裕 Jリーグ優勝争いとの関係が希薄すぎる

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

連載第66回
杉山茂樹の「看過できない」

 代表チームと国内リーグの関係が日本ほど希薄な国は、世界にどれほどあるだろうか。2試合を残して、鹿島アントラーズと柏レイソルが勝ち点1差でマッチレースを展開するJリーグ。だが、ガーナ戦(14日)、ボリビア戦(18日)に臨む日本代表に、両チームから選ばれた選手は鹿島のGK早川友基のみだ。フィールドプレーヤーはゼロ。その熱が代表チームに反映されているとはいい難い。

 国民のJリーグへの関心は高いのか低いのか。優勝争いをする両チームそれぞれのスタジアムは盛況で、入場者数が過去最多を更新したとのニュースが報じられたばかりだが、それとJリーグが盛り上がっているか否かの話は別だ。また、スタジアムの盛況がJリーグ人気として日本全国に広まっているかと言えば、はなはだ怪しい。配信がメインで地上波放送はほぼないに等しいJリーグ中継を見る限り、活況を実感することは難しい。

日本代表メンバーを発表する森保一監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND) photo by Fujita Masato日本代表メンバーを発表する森保一監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND) photo by Fujita Masato 鹿島と柏のデッドヒートを報じるメディアも少ない。これはすべてのクラブに通じることでもあるが、日本に全国区人気のビッグクラブがないことも一因だろう。欧州などのリーグにはないJリーグの特殊性だ。

 ファンの絶対数が限られるので、ネット上のページビューも上がりにくい。日本代表と比較すれば歴然である。メディアはどちらに飛びつくか、はっきりしている。日本が置かれたこの特殊な現実を踏まえれば、代表監督や技術委員長を筆頭とするサッカー協会及びJリーグ関係者には、それぞれを連動させる工夫が求められる。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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