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柴崎岳も出られればチャンスなのに...。
最新スペイン2部リーグ事情 (2ページ目)

  • 山本美智子●文 text by Yamamoto Michiko
  • photo by AFLO

 毎シーズン終了後に、1部から勝ち点下位3チームが2部に降格するが、2部Aからは、チャンピオン、サブチャンピオンが1部に自動昇格し、さらに3位から6位のチームで争われるプレーオフを勝ち抜いた1チームが、1部に昇格する仕組みとなっている。

 25節終了時点でのリーグ2部上位3チームは、レバンテ、ジローナ、カディスの順に並んでいる。柴崎の所属するテネリフェは5位に位置し、1部昇格が十分に狙える位置にいる。一方の鈴木所属のナスティックは最下位で、このままでは2部Bに降格する可能性が高い。

 リーガの1部と2部との間にある壁は、実は「際どい」高さだといえる。スペインの1部に所属するクラブで、2部降格を経験していないチームはたった3チーム(レアル・マドリード、FCバルセロナ、アスレティック・デ・ビルバオ)しかないという事実が、その苛酷さを物語る。一歩間違えば、どのクラブも2部降格の憂き目に合うのだ。

 昨季、2部でチャンピオンとなり1部に昇格したばかりのアラベスが、今季の国王杯のファイナリストとなった。リーグ戦とカップ戦の違いはあるが、現在(22節終了時)リーグ12位のアラベスが、同2位のバルセロナとタイトルをかけて対戦することは、スペインリーグにおける2部のレベルの高さを証明する、ひとつの物差しになるだろう。

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