宇佐美、細貝...消息が途絶えがちな
ブンデス日本人選手の逆襲はあるか

  • 鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

 2016-17シーズンの開幕から約3ヵ月半が経過し、年内のブンデスリーガも3試合を残すのみとなった。ケルンの大迫勇也、ヘルタ・ベルリンの原口元気、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠、そして、先日ハンブルガーSVの新キャプテンに任命された酒井高徳が、それぞれ所属クラブで確固たる地位を築いている一方、チーム内の激しいポジション争いや負傷に苦しみ、なかなか出場機会を得られない選手もいる。

前節のフランクフルト戦で途中出場し、2戦連続でピッチに立った宇佐美前節のフランクフルト戦で途中出場し、2戦連続でピッチに立った宇佐美 今夏、ガンバ大阪から移籍金約150万ユーロ(約1億8150万円)でアウクスブルクに完全移籍を果たした宇佐美貴史も、そんな選手のひとりだ。弱冠19歳で欧州屈指のメガクラブ、バイエルン・ミュンヘンに獲得されたキャリアを持ち、しかも前回のようなレンタル移籍ではなく、日本への退路を断った状態での再挑戦。ブンデスリーガ開幕前に行なわれたドイツ杯1回戦FVラーフェンスブルク戦では、この試合を中継していた『Sky』の解説者が、ベンチに座る宇佐美についてたびたび言及するなど、周囲の期待はすこぶる高かった。

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