宇佐美、細貝...消息が途絶えがちな
ブンデス日本人選手の逆襲はあるか (2ページ目)
加入当初、指揮官ディルク・シュスター監督が「我々がオフだった間、宇佐美は休んでいなかった」と話し、フィジカルの向上も求めていたことから、同監督の標榜するスタイルに慣れるまで一定の時間は要するものと思われていた。しかし蓋を開けてみると、開幕戦こそ82分からの途中出場があったものの、その後はピッチに立つことはおろか、ベンチ入りすらできないことも1度や2度ではない。
秋に入り、ラウル・ボバディージャ、カイユビ、ク・ジャチョル、アルフレズ・フィンボガソンら、攻撃陣に負傷者が続出する事態となっても、本来SBを最も得意とするフィリップ・マックスが左MFに入るなど、宇佐美は出場機会のないまま苦境に立たされていた。
そんな中、地元紙『アウクスブルガー・アルゲマイネ』は11月22日、この夏新たに加わった選手全員の寸評を掲載。宇佐美については、かなり厳しい言葉を並べている。
「彼の獲得はいまだ謎。祖国日本ではスター選手だったが、アウクスブルクではベンチ要員だ。ボールの扱いが巧みな宇佐美の獲得は、シュスター監督がアウクスブルクに来る前から決まっていた。ライト級選手の(「体の線が細い」という意味)この日本人はおそらく、フィジカルを重視する指揮官の哲学には合っていない。アウクスブルクでの彼に将来があるのか疑問だ」
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