代表デビュー戦でハットトリック。ドイツの新星・ニャブリは「本物」か (3ページ目)
再び注目を集めだしたニャブリは、自らのことをこう評す。
「コンディションがいい中で試合に出場することができれば、自分がどういう働きをできるか、僕自身が分かっている。リオデジャネイロ五輪前や、ここ数年間はフィットネスに問題を抱えていたが、今はもうそれもない。試合を重ねるごとに自信は増してきている」
コンスタントに結果を残す若手の存在は、もちろんヨアヒム・レーヴ監督の耳にも届いていた。11月上旬、ついにA代表へ招集されると、11日のワールドカップ・ロシア大会ヨーロッパ地区予選、サンマリノ代表戦で初キャップを飾った。するとニャブリは、将来のエース候補の実力を見せつける。9分、58分、76分にネットを揺らし、1976年に行なわれたユーゴスラビア代表戦でディーター・ミュラーが達成して以来(当時は西ドイツ)となる、実に40年ぶりの「デビュー戦でハットトリック」で鮮烈なデビューを飾った。
ただし、当の本人は試合後、「ゴールを決めるたびに自信が増してくる。今はその感覚を楽しんでいるよ。もちろん今日の結果は嬉しく思っている。監督も『自信を持って、自分のプレーをしてくれ』と言ってくれたからね」と喜びつつも、「今日の相手はイタリアのような難しいチームではなかった。この結果を過剰に評価することはできない」と、あくまで謙虚な姿勢を貫いている。
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