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バイエルンもタジタジ。
無敗の29歳、ブンデス最年少監督は何者だ?

  • 鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

 2016-17シーズンのブンデスリーガも第10節が終了した。バイエルンが首位に立っているのは、もはや見慣れた光景であるが、しかし同じ勝ち点24で2位につけているのは、前回のコラムでも記した昇格組のライプツィヒ。そして彼らを4ポイント差で追う3位は、昨シーズン最終節でなんとか1部残留を決めたホッフェンハイムだ。

 今季は開幕から4試合連続でドローに終わったものの、第5節からは破竹の5連勝を記録し、前節は敵地でのバイエルン戦で勝ち点1を奪取している。シーズンスタートから10試合連続負けなしはクラブ史上初の快挙であり、ここまで獲得した勝ち点20は、ブンデスリーガ1部初昇格を果たし、ヘアプスト・マイスター(シーズン前半戦の王者)となった2008-09シーズンに次ぐ成績だ(当時は第10節終了時に勝ち点22)。

ケガにより20歳で現役を引退し、指導者の道を歩んできたナーゲルスマンケガにより20歳で現役を引退し、指導者の道を歩んできたナーゲルスマン チームを率いるのは、今年2月に当時28歳の若さでブンデスリーガ史上最年少指揮官となったユリアン・ナーゲルスマン。その風貌は一見、大学生と間違えそうなほどだが、この青年監督の手腕なくして、ホッフェンハイムの上位躍進はありえなかった。

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