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長友佑都は復権も、インテル混乱中。
早くもデブール監督の首筋が寒い (4ページ目)

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

 10月26日のホームでのトリノ戦では、そのイカルディの2ゴールで競り勝ち、リーグ戦で5試合ぶりの白星をつかんだ(後半には現トリノのマキシ・ロペスが出場し、因縁の対決も実現。スタンドにはナラの姿も)。「(イカルディの問題は)もう過去のこと。彼は常にハードワークを尽くすキャプテンだ」と指揮官も満足感を示した。

 長友も2試合連続で先発し、前節よりも良いパフォーマンスを披露して勝利に貢献した。これまではSBの序列で4、5番手とも言われていたが、ライバルの不調もあり、デブール監督からの信頼は増しているようだ。プレー中の表情にも活気が戻り、攻守に躍動感が蘇っていた。不安定なチームにおいて、最古参選手の彼が果たすべき役割は小さくないはずだ。

 もっとも、この1勝でデブール監督の座が安泰になったと見るのは早計だろう。トヒル会長は「フットボールには良い時もあれば、悪い時もある」と話し、指揮官を見守っていく姿勢を見せているが、中国人のフロント陣はドラスティックな改革を行なうことにもやぶさかではないようだ。

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