2016.10.30

レギュラー争い続く香川真司の決意。
「安全なパスより積極的なミスを」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

シャルケ戦に先発、79分までプレーした香川真司(ドルトムント) 永遠のライバルであるドルトムントとシャルケの通称レヴィアダービー(ルールダービー。ドルトムントホームの今回は0-0で決着した。ドルトムント側の反応は負けに等しく、シャルケ側はまるで勝ったかのような雰囲気に包まれた。

 本来であれば、優勝争いに食い込む位置での対戦といきたいところだが、そうはいかなかった。この試合前の第8節終了時点でドルトムントは6位、シャルケは14位。ドルトムントはリーグ戦でここ3試合勝ちがない。前節は昨季クラブ史上初めて1部に昇格したばかりのインゴルシュタットに引き分けだ。先週のドイツ杯でも、2部のウニオン・ベルリンをホームに迎えて120分戦った末、PK戦で辛くも勝利、という状態。全くうまくいっていないのだ。

 一方のシャルケは今季、スポーツディレクターから現場のコーチングスタッフまで体制を一新。開幕5連敗からのスタートとなったが、チームは徐々にフィットし始め、狙いが明確になってきた。

 試合開始前、ドルトムントの選手たちはゴール裏近くまで出向き、まるでチームメイトを鼓舞するような拍手で、サポーターに挨拶を送った。スタジアムは普段とは違う、ダービーだからこその高揚感に包まれた。