レギュラー争い続く香川真司の決意。
「安全なパスより積極的なミスを」 (4ページ目)
チームのほうもこれで4戦勝ちなしに。ドルトムントが勝ち続けていた時期は、ウスマン・デンベレ、ゲレイロら新加入選手に、クリスティアン・プリシッチやオーバメヤンが絡み合い、超高速の攻撃を実現していた。だがそれはコンビネーションによるものというより、彼らの個人的な技術とスピードで成立していたものだ。負傷者が相次いで、パーツが欠けていくと、今度はコンビネーションのなさが際立つようになった。
「今は完璧にやろうとし過ぎているところがチームとしてあるので、逆にうまくいってないところがある」
香川も常々言っているように、若く能力の高い選手たちが揃うチームではある。だからこそぶつかっている壁とも言えるだろう。とはいえ香川は、まずは自分のパフォーマンスを上げて結果を出すことに注力しなくてはいけない。
「次に(試合に)出るために、日ごろから自分というものを忘れずに、縛られすぎずにやり続けていかないと。そしてここで1個獲りきれないと、状況は変わらないと思うので。苦しい期間ですけどやるしかない。それを勝ち取るのは本当に個人(の力)だと思うので、しっかりと結果が欲しいですね」
「縛られすぎずに」というのは、ポジションの制約や監督からの指示に、という意味だろう。この言葉は今後、香川にとってキーワードになるかもしれない。香川のレギュラー争いは続く。
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