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岡崎慎司ベンチ外でまた大敗。
迷走するラニエリよ、どこへ行く?

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督は、見るからに苛立ちを募らせていた。

 前半こそ静かに戦況を見守っていたが、後半になると、チームの不甲斐ないプレーぶりに怒りを露わにするようになる。テクニカルエリアで声を荒らげたり、両手を広げて不満そうなジェスチャーを見せたり、あるいは首を横に大きく振ったり......。そして、試合終盤の75分にラニエリの怒りはとうとう爆発し、ベンチ前に置いてあったチームバッグを思いっきり蹴飛ばした。

チェルシー戦の岡崎慎司はベンチ外。ピッチの外で戦況を見守ったチェルシー戦の岡崎慎司はベンチ外。ピッチの外で戦況を見守った なぜ、昨季のようにプレーできないのか――。指揮官の振る舞いから伝わってきたのは、選手たちのパフォーマンスに対する強烈な不満だった。

 しかし、こうした厳しい状況に陥った原因は、そもそもラニエリの采配にあったのではないだろうか? チェルシー戦のレスターは不甲斐ないパフォーマンスに終始し、よいところをまったく見せられないまま0−3で完敗したのである。

 この日のレスターは、攻守両面で狙いの見えないプレーを繰り返した。守備の局面では陣形全体を自陣深くに引かせるだけで、まったく連動したプレスをかけられない。3つの失点場面は、いずれもお粗末なディフェンスが引き金になった。それと同じくらいにひどかったのが攻撃で、カウンターを繰り出すわけでなく、ポゼッションから組織的に崩そうとするわけでもない。2トップに入ったFWジェイミー・バーディーとFWアーメド・ムサが、スピードで決定機をつかむ場面もなかった。

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