タラゴナ残留の鈴木大輔。スペイン1部昇格で世界的CBとなるか (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Pablo Morano/AFLO

 昨季は3位でフィニッシュしたナスティックだが、現有戦力に甘んじることはなかった。ビセンテ・モレーノ監督は続投したが、選手は約半分が入れ替わっている。新陳代謝が激しい。

 攻撃の主力だったナランホはセルタ、アシール・エマナは徳島ヴォルティスへ移籍。主将のシスコ・ムニョスが引退し、昨季前半戦までは中心選手だったFWライコ・ガルシアら複数の選手が契約を解除された。

代わってナイジェリア代表FWのイケチェク・ウチェ、チリ代表FWのファン・デルガードが加入し、他にモロッコU-23代表、コートジボアールU-23代表、アルバニアU-21代表、ジョージア代表ら各国の新鋭が加わった。

「日々、チームがアップデートされていく感覚ですね。この国では結果を出し続けないと生き残れない」(鈴木)

 プレシーズンには、複数の選手がテストに来た。ポルトなどでプレーしたブラジル人MFピットブルも2週間練習に参加し、不合格で去っていった。常にそのポジションを誰かが狙っているのだ。

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