もし日本が出場していたら最下位確実!? ユーロ決勝Tは消耗戦に (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Hara Etsuo

 フランス、ドイツ、スペイン、ベルギー、イングランド、ポルトガル、イタリア、クロアチア。大会前、ブックメーカー各社は概ね、ベスト8を次のような並びで予想した。クロアチアは8番目だったが、現在の扱いはイングランド、ポルトガル、イタリアを抜き5番手だ。

 決勝トーナメント1回戦におけるポルトガルとの一戦は、つまり5番手対7番手の対戦であり、8強同士の直接対決だ。早すぎる対決と言えるが、屈指の好カードであることは間違いない。

 16チームで本大会を争った前回までは、決勝進出チームは決勝に至るまで計6試合を戦った。それが今回は1つ増えて7試合に。W杯と同数だ。フィールドプレーヤー20人ほぼ全員が戦力にならないと、やりくりは苦しくなる。

だが、グループリーグで選手を上手に使い回したチーム(監督)は少ない。先行きが心配になる起用法が目に付いた。そうなった理由は分かりやすい。接戦続き。W杯よりレベルが高いからだ。テストをしながら結果を求めにくい状況にある。準決勝、決勝が消耗戦になる可能性は高いと見る。

 布陣の話をすれば、4−3−3が目に付く。4−2−3−1を採用するチームより増えている。ちなみに守備的な3バックはイタリアとウェールズになるが、サッカーはより攻撃的な方向に進んでいる。

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