2016.05.15

ミラン本田圭佑は「鳥なき里のコウモリ」。番記者が去就を語る

  • 宮崎隆司●取材・構成 text by Miyazaki Takashi photo by Getty Images

リーグ戦でヨーロッパ・リーグ(EL)出場権圏外の7位でシーズンを終えたミラン。その厳しいクラブの現状と本田圭佑について、20年以上ミランを見続けている番記者であるクリスティアーノ・ルイウはどのように見ているのか?

去就に注目が集まるミランの本田圭佑――日本のファンとしては、日本代表である本田の今後の去就が気になります。

 まず、今季の本田について言えば、ミハイロヴィッチ指揮下では一定のレベルのプレーを見せた。2年半前、彼がミラノへ来た当初と比べればコンディションは格段に良くなっている。実際よく走った。そして守備への貢献も少なくはなかった。不慣れなポジション(4−4−2の右MF)で、与えられたタスクを忠実にこなしていた。メディアのみならずファンの評価も決して低くはない。"プロとしての姿勢"に限れば、本田は現ミランの中で最高レベルにある。

 開幕当初からしばらくは本田を"揶揄"することさえあったミハイロヴィッチは、時間の経過とともに本田のプロとしての優れた姿勢が明らかに水準以上にあると気づいた。だからこそスタメンで起用するようになった。それは、ブロッキも同じだ。

――本田がスタメンか否かについては、カルピ戦(第34節)前日に興味深い出来事があったそうですが。

 要はこういうことだ。前日練習で紅白戦を始めようとする際、本田ではなく別の選手にレギュラー組のビブスが渡されると、それを目にしたある選手が突如、「足に違和感(痛み)がある」と言ってピッチを後にしたという。平たく言えば、「こいつがスタメンなら俺は明日の試合に出ない」という意味だ。