2016.04.18

香川真司「次の試合は考えてない」。カップ戦に照準のドルトムント

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 渡辺航滋●写真 photo by Watanabe Koji

ともにフル出場した香川真司(ドルトムント)と酒井高徳(ハンブルガー) ブンデスリーガ第30節。いつもと何かが変わったわけではないが、どことなくホワンとした緩い空気が感じられたドルトムント対ハンブルガーSVの一戦。スタジアムへ向かう地下鉄の車内も、試合前に立ち飲みスタンドでビール片手に語らう人たちも、常連で埋まる記者室もそうだった。

 3日前にリバプールで演じたヨーロッパリーグ大逆転負けの後遺症、もしくは反動なのだろう。3冠の可能性のうち、首位バイエルンの連敗に期待するしかないリーグ戦も含めれば、事実上2つのタイトルレースから脱落したドルトムント。客観的に見ればユーロを目前にしたシーズンの終盤戦が消化試合と化していても不思議ではない。

 トーマス・トゥヘル監督が選んだ11人がそれに拍車をかけた。17歳のクリスチャン・プリシッチとフェリックス・パスラックがそろって先発。GKロマン・ビュルキ、DFマッツ・フンメルスはいるものの、ここまで重用してきたチームの象徴でもあるオーバメヤン、ミキタリアン、マルコ・ロイスという看板攻撃陣は丸ごと起用しなかった。ウカシュ・ピスチェク、マルセル・シュメルツァーの両サイドバックもいない。ターンオーバーといえば聞こえはいいが、先週末のシャルケ戦を思わせる、いわば1.5軍となった。