バルサ戦のカギ握るアトレティコのグリーズマン。「10クラブで落とされた」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Getty Images

フランス代表でも活躍中のアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)フランス代表でも活躍中のアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード) 4月13日、ビセンテ・カルデロン。欧州チャンピオンズリーグ準々決勝で、アトレティコ・マドリードは王者FCバルセロナと対決する。第1戦は2-1で敗れたものの、アウェーゴールを叩き込み、70分近くを1人少ない状況で守り抜いて命脈を保った。だが第2戦でバルサを相手に失点せず、なおかつ得点するというミッションは簡単ではない。

「欧州最高の守備力」

 ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコは守備の堅牢さを賞賛されるが、ルイス・エンリケ監督によって最強の攻撃効率を作り出したバルサには過去7戦して7敗と分が悪い。専守防衛ではいつか切り崩されて終わりだろう。しかも第1戦で得点を決めたフェルナンド・トーレスは退場で出場停止。トーレスの代役はヤニック・カラスコかアンヘル・コレアが有力だが、試合を決める役者としては物足りない。

 そこで攻撃のカギを握るのは、今年3月で25歳になったフランス人アタッカー、アントワーヌ・グリーズマンをおいて他にいないだろう。

「僕はチームのためにすべてを出し切るだけ。それでゴールを入れられたら最高だね。でも、アトレティコの強さはそれぞれがリーダーとしてチームを牽引する意志を持っていること。僕もその一人に過ぎない」

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