最下位ハノーファーの清武弘嗣が語る。「僕はJリーグのブラジル人みたいなもの」 (2ページ目)

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko photo by Getty Images

 シーズン前半を17位で終え、トーマス・シャーフを新監督に招聘したハノーファーだったが、後半戦も連敗が続く。指揮官が毎試合のようにフォーメーションやメンバーを代えるため、チームの混乱は続いている。

 2月21日のアウクスブルク戦で、負傷離脱していた清武が復帰、後半途中からピッチに立った。そして清武が先発出場した第23節でシュトゥットガルトに勝利。4-2-3-1で、山口はダブルボランチの一角を担った。

「蛍のボール奪取能力はチームの中でも一番だと思うし、蛍がボランチで入ってくれたから、僕も後ろに下がることなく前線でプレーできた」と、FKで2得点を演出した清武は手ごたえを感じていた。

 しかし、続くヴォルフスブルク戦は4-3-1-2で挑み、前半は好試合を見せたものの、後半に崩れて4失点し、0-4で敗れた。そして、中3日で迎えたブレーメン戦では、4-2-3-1と形は戻ったが、山口のトップ下起用が裏目に出る。前半終了間際に1点を返したものの、後半に2失点。1-4と大量失点での連敗を喫した。

「正直、今日負けたらすごい厳しいというのはみんなわかっている。でも、こんだけ失点が多いと......しょうがないですね、ぐちゃぐちゃですね。今、どうすればいいのか......」

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