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最下位ハノーファーの清武弘嗣が語る。「僕はJリーグのブラジル人みたいなもの」 (4ページ目)

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko photo by Getty Images

「6月も11月もそうだったんですが、調子がいいときに限って怪我をしてしまった。でも、『調子のいいときに怪我をするものなんだ』って切り替えた。靭帯を痛める人に比べたら、3カ月で復帰できるんだからってね」

 3月6日、ハノーファーの練習場で振り返る清武の表情は明るかった。

「自分がいない間、勝てなくて(2勝7敗)チームが苦しんでいるのを見るのはつらかった。すごく責任も感じたし、怪我をしてしまう自分の身体のことを思うと不甲斐ない気持ちでいっぱいだった」

 そして、満を持して復帰を果たしたものの、1勝3敗。ピッチに立って抱く不甲斐なさはまた違う。

「最初に先発した試合で、いい流れが来たけれど、この2試合はうまくいかない。試合直後は感情的になってしまったけど、そのあといろいろ考えたんです。よく考えれば、僕たちは助っ人。だから、僕の力でチームを勝たせられないのは、自分にもすごい責任がある。“チャンスを作っているのに、決めてくれない”じゃなくて、もう自分が決めるしかない。“チャンスを作るから誰か決めてください”では、今は正直、無理なので。自分でなんとかするしかない。僕が決めるしかないって、そう思ったんです」

 外国人選手枠がないブンデスリーガでは、どのクラブも多国籍軍だ。だから、外国人助っ人という意識は、どの国の選手もあまり持っていない。

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